HyperMesh 概要
HyperMeshは構造解析のための有限要素法モデル、ならびに有限差分モデルを高速かつ効率的に作成する汎用プリ?ポストシステムです。解析結果を視覚化し、計算した製品性能をよりわかりやすく表現します。HyperMeshには、他に類を見ないスピードとフレキシビリティがあります。解析結果の視覚化と操作性において発揮するスピードは、大規模で複雑なシミュレーションに最適です。
HyperMesh 主な機能
高速グラフィック処理
近年マシン処理能力が飛躍的に高くなっています。そんな狀況下において解析モデルも數萬要素から數十萬要素までとモデル規模も大きくなっています。
HyperMeshではグラフィック処理速度が高い為、ストレスを感じさせない操作が可能です。
CADインターフェース
HyperMeshでは豊富なCADインターフェースを兼ね備えております。
CADダイレクトインターフェース | CATIA(V5についてはオプション対応),Unigraphics,Pro/ENGINEER |
インターフェース | IGES,STEP,DXF,STL,PDGS,VDAFS,HM ASCII,ACIS,PARASOLID |
解析ソルバーインターフェース
HyperMeshではさまざまなソルバーのデータ入出力、結果ファイルの読み込みが可能です。
解析ソルバーインターフェース | LS-DYNA,OPTISTRUCT,NASTRAN,PAM-CRASH,MOVIE,ABAQUS, |
【ソルバーメニュー】
HyperMeshでは、お客様環境のソルバーインターフェースをご用意しております。
起動時に、ご使用になりたいソルバーテンプレートをご選択いただく事により、各ソルバー毎に條件設定等のマクロメニューをご使用いただく事が可能です。
形狀クリーンアップ
解析モデル作成のため、CADデータを取り込むとモデル作成に適していないCADデータを修正変更することが可能です。サーフェスの統合やモデル化しない穴の除去等の作業が可能です。
【CADデータ修正機能例】
読込んだCADデータを修正?編集する機能がございます。
Surface fillet 機能例 |
||
?Pinholes
CADに必要無いサーフェース上の穴を削除
?Surface fillet
サーフェースフィレットを削除
?edge fillet
エッジフィレットを削除
?duplica
重複サーフェースを削除
?Symmetry
対稱性サーフェースの検出および別コンポー
ネントに保存
中立面の自動作成
シェル要素でモデリングする場合CADソリッドモデルの中立面位置にサーフェスが必要になります。この機能を使用していただくと簡単に中立面位置にサーフェスを作成可能です。
メッシュデータからのサーフェス自動作成機能
ソリッド?シェル要素の表面上にサーフェス面を自動作成可能です。
曲線にはNURBS曲線を使用しております。
高速なオートメッシュ作成機能
高速且つ要素クオリティーの高いメッシュ作成が可能です。
メッシュサイズ?要素クオリティーはユーザ指定でコントロールできます。
高速自動メッシュ作成機能例 |
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オートテトラメッシュ機能例 |
||
ボリュームを選択 |
実行 |
テトラメッシュ作成 |
オートテトラメッシャ
CADデータのボリュームを指定することにより、簡単に作成が可能です。
モーフィング機能
FEMモデル形狀を修正/変更作業をおこなうことが可能です。
一度作成したFEMモデルをそのまま使用するので、FEMモデルを再度作成する手間がかかりません。
モーフィング機能例
モデルの検証機能
有限要素法を用いた解析において、FEMモデルの要素クオリティーは解に影響が出ます。HyperMeshのモデル検証機能を用いることにより、アスペクト比、ヤコビアン等のクオリティーチェックが簡単にでき、また修正作業が容易におこなうことが可能です。
形狀データへの荷重?境界條件の設定
ラインやサーフェス等の形狀に直接、荷重や境界條件を設定することが可能です。
コネクターと溶接要素自動作成
溶接要素を設定する場合汎用的に表現が可能です。
また溶接要素タイプの変更や溶接部品の入れ替えも容易におこなえます。
マクロ、メニュー構造のカスタマイズ
Tcl/Tk言語?HM関數(API)を使用しマクロメニューの追加やウィザード形式の入力ウィンドウを作成し、ユーザオリジナル機能を追加することが可能です。例えば、よく使用するルーチンワーク等に抜群の業務効率化を図ることが可能となり、HyperMesh機能に無いオリジナル機能を追加することも可能です。
カスタマイズによるオリジナルマクロ例
以下のマクロはソルバーにLS-DYNAを使用する為に追加したオリジナルマクロです。
目的は條件設定で作成した各Part?NODE?SEGMENT_SETをHyperMesh上で畫面エディタ上で確認する機能です。
また、作業ディレクトリーに各セットファイルを出力することも可能です。
これにより、NODE_SETの変更はLS-DYNAの入力ファイルをエディタ上でコピー&ペーストで可能となり細かい修正をする時に効果を発揮します。
<作業の流れ>
- ① オリジナルマクロをクリックします。
- ② オリジナルマクロのポップアップウインドウが立ち上がります。ここで表示したいSETにチェックボタンを入れ
EXECボタンをクリックして実行。
作業ディレクトリーに各セットファイルを出力したい時にはoutput fileにチェックを入れる。 - ③ LS-DYNAデータ形式で各SET一覧表を表示検索や確認したい番號をHyperMesh上でテキスト確認が可能
です。
この例はカスタマイズの一例です。
お客様のご使用狀況に合わせてカスタマイズが可能です。HyperMesh標準機能に無い機能を持たせたい方、自社獨自ソルバーのプリ?ポストをご検討の方、ルーチンワークでプリ部の作業効率をUPさせたい方(作業時間短縮など)には最適です。